日本マイクロソフトが「リスクへの備え」パッケージを無償提供

日本マイクロソフト社が、災害などの緊急事態発生時時に事業継続を支援するための支援ソリューションとして「リスクへの備えパッケージ」を公開しました。

このパッケージはMicrosoft Teams や Microsoft Excel などの Office アプリケーションと連携するもので、「リモートワーク対応業務連絡アプリケーション」「安否確認アプリケーション」「災害対応アプリケーション」の 3 つのアプリで構成されています。
利用者の想定は企業や自治体、公共機関等とされていますが、GitHub上で無償公開されていますので、もちろんNPOも利用可能です。

この取り組みは、日本独自のもの。とのことですが、これは日本マイクロソフト社が東日本大震災をはじめとする災害支援の取り組みから得た経験や気づきをこの先の備えとして支援する「日本マイクロソフト 未来につなぐプロジェクト」の中核として位置づけられています。

※GitHub 世界中のエンジニアがプログラム等を保存共有出来る仕組み。https://github.com/
上記アプリの使用に関しては有償のPower Apps ライセンスが必要とのことです。

 

筆者の思い

これら提供されるアプリは、当然ですが日常の業務にも活用することが出来そうですね。

リモートワーク対応業務連絡アプリケーションは、団体内のコミュニケーションツールとしてはもちろん、日報提出や出退勤管理にも使えそうですので、子どもの預かりや障が支援支援、高齢者支援など複数の事業所を持っているNPO等にも応用ができそうです。

安否確認アプリケーションは、災害発生時はもちろんですが、防災訓練のツールとしても有効だと思います。「有事の際に役に立つのは日常生活で使い慣れたもの」ですから、復興公営住宅単位での練習会や説明回を行うことで、希薄になりつつあるご近所同士の繋がりにも役に立つのでは無いでしょうか。

災害対応アプリケーションは、企業が職員や従業員のために錯綜する情報を整理して適切な対応をするための仕組みですが、災害時に必ず必要な「自治体とNPO等との情報連携」のためのプラットフォームに置き換えることが出来ます。この仕組みをつかって平時から防災訓練をおこなうことができれば、災害発生時の初動に大きな違いが出てくると思います。
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